<球から株へ>

 外国人投資家と会う機会が多くあります。良く聞かれる質問で、「日本人は
リスクが取れるのか」というのがあります。私はいつも、「日本人がリスクを
取れないなどというのは迷信である。パチンコは年間30兆円の売上げで、公
営ギャンブル等の売上げと合わせるとGDPの10%近い市場規模である。日
本は世界に冠たるギャンブル大国である。」と言うと、大抵目を丸くしてビッ
クリします。しかしこれは事実です。

 これは同時に、大勢の(主に)成年男子が、かなりの時間を「球」を追い掛
けることに費やしていることを意味します。

 随分前から思っているのですが、「パチンコ・パーラー」ではなく、「株式
パーラー」なるものは出来ないものでしょうか?パチンコ台の替わりにオンラ
イン・トレーディング・マシーンが置かれ、777やさくらんぼの替わりにチ
ャートを見つめるという趣向です。投資ではなく、あくまでも投機的なトレー
ディングですが、市場にも流動性を供給し、(パチンコを否定するものでは決
してありませんが)球を追い掛けるよりも株を追い掛ける方が、ずっと国全体
にとってもいいことではないでしょうか?

 会社が不祥事を起こして急に株価が下がったり流動性がなくなると、パー
ラーのおじさん達は怒って経営者に罵倒を浴びせるかも知れません。それも立
派なコーポレート・ガバナンスです。勿論そういったことが実現すれば、当社
のビジネスにとってもいいことなのですが・・・。

 
さすがマネックス社長。
平日夜や土日を何とかできれば面白そう。
後は株券の現金化の問題も。
これができれば日本人も株にもっと興味わきそうだし、
株をやらないことがいかにもったいないことか気づいてくれるだろう。